クリムゾンの迷宮を読んで(ネタバレなし)
先日読み終わった「クリムゾンの迷宮」について読書感想文を書いていきたいと思います。
(概要だけでネタバレはしないように書いていきます)
- 作者: 貴志祐介
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 1999/04/09
- メディア: 文庫
- 購入: 31人 クリック: 726回
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おすすめ度
★★★★☆
概要
ある日起きたら一面表紙のイラストのようなクリムゾンな砂丘に訳も分からず自分がいる。
この「バングル・バングル」と言われる地を主人公は、ある指令のもと彷徨い歩くことになる。
感想
目覚めたら非現実的な世界に自分がいる、
この時点で私の場合完全に主人公に感情移入を果たしてしまっていたわけですが、
そこからのストーリー展開が続きが気になる続きが気になるの連続で、
読書習慣があまりない私のような読書ビギナーでも飽きることなく最後まで読むことができると思います。
読み終わった後、なんでこんなにスラスラ読めたのかを考察してみたのですが、気づいたのが
『回想シーン』が全然ないのと主人公目線で最後まで話が進んでいくということです。
回想シーンが全然ない
ストーリーが面白いのは勿論なのですが、
回想シーンがあまりないので、話が逆戻りせず、捲ったページの分だけ時間が進みます。
小説の表現の仕方はいろいろあると思いますが、
この小説のストーリーの内容的に続きが気になるばかりなので、
時間が戻されることによる「しらけ感」がなく、1本の時間軸で話の臨場感を保ったまま話が進んでいきます。
主人公目線で最後まで話が進んでいく
これもストーリーの内容的にすごく読みやすかったです。
ドラゴン○ールで例えると、
『悟空とフリーザがバチバチにやり合ってる途中で、「一方その頃…」と別のシーンに移動してしまう』
みたいな「時間に対する目線の平行移動」がないので、これまたしらけずに読み進められた1因だと思いました。
総評
「バトルロワイヤル」もののようなものが好きで、非現実的な世界に自分を置いてみたい。
そんな方は絶対に面白いと思える作品だと思います!(そうでない方も読みやすいので1本の映画を見る調子で是非。)
でも結末はもうちょっと情報が欲しかったなぁ…
- 作者: 貴志祐介
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